簿記3級 決算整理をわかりやすく解説|前払費用と前受収益の違い

決算整理仕訳経過勘定 プロフィール

簿記3級の勉強で、「前払費用」「前受収益」って聞くと、なんだか難しそうで頭痛くなりますよね…。

でも、身につけておけば、試験はもちろん、“実務シーンでも役立つしっかりした知識”になります。

この記事では「決算整理ってそもそも何?」「前払費用と前受収益、どう違うの?」という基本から、「なんで繰り延べ処理なんかするの?」といった疑問まで、やさしくカジュアルに、だけど中身はちゃんと“正確で信頼できる情報”をお届けします!

2025年以降の会計ルールや試験傾向も反映させているので、最新の話として安心してくださいね

とはいえ、簿記3級の基礎はそもそも変わらないです。


決算整理とは?簿記3級でもよく出るわかりやすく知りたい基本

「決算整理」って、要は期末に取引や数値をキレイに整えるための“最終仕上げ”みたいなものです。

簿記3級では、支払いや受取がズレている費用・収益を「経過勘定」で調整する仕訳が頻出です。

決算整理で忘れないでほしいポイント

  • 発生主義・実現主義という考え方で、費用・収益はお金の動きではなく「発生した or 実現したタイミング」で判断。
  • 試験で問われやすいのは「前払費用」「前受収益」「未払費用」「未収収益」という 経過勘定
  • この仕訳を理解すると、決算の流れがスッと理解できるようになります。

未払費用・未収収益は次回以降で!


前払費用と前受収益、ざっくり違いをつかもう【簿記3級でわかりやすく】

前払費用とは?

「支払いは済んだけど、まだサービスを受けてない分」。

一言で言えば、来期の費用を前払いしている状態ですね。


例えば、家賃を1年分先に支払った場合、期末時点で当期の分だけ費用にし、残りを資産として「前払費用」に振り替えます(貸借対照表の資産に計上)。

前受収益とは?

逆に「お金はもらったけど、まだサービスを提供していない分」。

こちらは来期のサービスを先にもらっている状態なので、負債として「前受収益」に振り替えます。

簿記3級ならではのポイント

  • 両者とも「繰り延べ」処理と呼ばれ、期をまたぐズレを修正するための必須仕訳です。
  • 実際の仕訳例も、簿記3級向け教材や学習サイトで多数紹介されています。

具体仕訳を例題で!決算整理の仕組みがグッと理解できる

では、仕訳を通じてイメージを固めましょう!

例1:前払費用の仕訳(保険料の場合)

  1. 契約時:保険を1年分まとめて12,000円支払った
    →(借) 支払保険料 12,000/(貸) 現金 12,000
  2. 決算時(当期分9ヶ月):翌期3ヶ月分3,000円を前払費用へ振替
    →(借) 前払費用 3,000/(貸) 支払保険料 3,000
    ※翌期首で再振替仕訳も行います。

例2:前受収益の仕訳(定期購読サービスの場合)

  • 契約時:1年分を一括12,000円、現金で受け取ったが、まだサービスを提供していない。
    →(借) 現金 12,000/(貸) 前受収益 12,000
  • 決算時:当期分を除いた来期分3ヶ月分3,000円を前受収益に計上&調整
    →(借) 前受収益 3,000/(貸) 受取手数料 3,000

このように、繰り延べの仕組みを理解すると、「お金だけじゃなく期間も見る」っていう簿記の根幹が見えてきますよね


決算整理仕訳で、前払費用・前受収益の問題が出てきたら、計算上、マイナス(-)です。

前は、マエナスで覚えましょう!!

なぜ「再振替仕訳」もあるの?[簿記3級でも要チェックな仕組み]

決算整理仕訳で前払費用や前受収益を振り替えたら、翌期の一番初めには再振替仕訳が必要です。

これは「期首に元に戻す」作業で、次期の費用や収益に正しく計上できるようにするため。

この流れを覚えると簿記試験の“流れ”もつかみやすくなります。

つまり、日々の取引で前払費用・前受収益が出ることは、ほぼありません。


簿記3級の決算整理、前払費用&前受収益で陥りやすい注意ポイント

  • 勘定科目の使い分け:仕訳では「前払家賃」など具体科目を使うが、財務諸表上では「前払費用」などにまとめて表示される。
  • 語呂合わせ「くまみみ」:繰り延べ→前払前受、見越→未払未収、で覚えるとラク。
  • 発生主義・実現主義の概念を押さえる:ただのお金の動きだけじゃ判断できない!「発生・実現」ベースで仕訳するクセをつけよう。

まとめ:簿記3級の決算整理~前払費用と前受収益の違いをマスターしよう!

  1. 決算整理は、期末に仕訳を整える“最終処理”。経過勘定の仕訳は特によく出ます。
  2. 前払費用=来期分を前払いして資産計上/前受収益=来期分を先にもらって負債計上。
  3. 実際の仕訳例をパターンで覚えて、再振替も忘れずに
  4. 「くまみみ」や科目の区別など、ちょっとした暗記の工夫が試験突破に効く。
  5. 最後は簿記3級の基礎の鉄板! 理解→定着→応用の流れで、試験にも実務にも怖くない。

簿記3級の決算整理仕訳、「前払費用」「前受収益」。

小さな壁だけど、しっかり押さえれば、勉強もスムーズになるし、「これは使える!」って実感もついてきます。

ぜひ、自信を持って、仕訳が理解できるようになってください!


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