簿記3級の未払費用・未収収益|「誰が払うか」で見越しを判断

決算整理仕訳経過勘定2 秘訣

「未払費用」と「未収収益」は、どちらも当期分を決算で追加する見越しです。違いは、こちらが払う側か、もらう側か。それだけです。

経理の仕事でも、決算では入出金だけを見ません。「その費用や収益は何月分か」を確認します。この視点が分かると、経過勘定は丸暗記ではなくなります。

まず結論

科目 当期に起きていること 分類 決算整理仕訳
未払費用 サービスを受けたが、まだ払っていない 負債 費用/未払費用
未収収益 サービスを提供したが、まだ受け取っていない 資産 未収収益/収益

どちらも「まだ現金が動いていない」だけで、当期分はすでに発生しています。そのため、決算で当期の費用または収益を追加します。

未払費用の仕訳

決算日までに発生した借入金利息600円を、翌期に支払うとします。

(借)支払利息 600円 /(貸)未払利息 600円

支払利息という費用が増えるので借方。将来支払う義務が増えるので、未払利息は貸方です。

未収収益の仕訳

貸付金10,000円、年利6%で、当期に12か月分の利息が発生し、受取りは翌期だとします。

10,000円×6%×12か月÷12か月=600円

決算整理仕訳は次のとおりです。

(借)未収利息 600円 /(貸)受取利息 600円

未収利息という資産が増えるので借方。受取利息という収益が増えるので貸方です。

翌期首に再振替を行う場合は、反対仕訳をします。

(借)受取利息 600円 /(貸)未収利息 600円

迷ったときの判断順

  1. 当期分はすでに発生しているか
  2. こちらが払う側か、もらう側か
  3. 払う側なら費用と未払、もらう側なら未収と収益
  4. 月数と金額を計算する

「未が付いたらプラス」とだけ覚えると、何を増やすのか分からなくなります。当期分を追加する見越しと覚える方が安全です。

ミニ問題

決算日に、当期分の家賃2,000円が未払いでした。

答え

(借)支払家賃 2,000円 /(貸)未払家賃 2,000円

現金の動きではなく、期間を見る。これが未払費用・未収収益を解く秘訣です。

※勘定科目名は、試験問題の指定に従ってください。

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