「未払費用」と「未収収益」は、どちらも当期分を決算で追加する見越しです。違いは、こちらが払う側か、もらう側か。それだけです。
経理の仕事でも、決算では入出金だけを見ません。「その費用や収益は何月分か」を確認します。この視点が分かると、経過勘定は丸暗記ではなくなります。
まず結論
| 科目 | 当期に起きていること | 分類 | 決算整理仕訳 |
|---|---|---|---|
| 未払費用 | サービスを受けたが、まだ払っていない | 負債 | 費用/未払費用 |
| 未収収益 | サービスを提供したが、まだ受け取っていない | 資産 | 未収収益/収益 |
どちらも「まだ現金が動いていない」だけで、当期分はすでに発生しています。そのため、決算で当期の費用または収益を追加します。
未払費用の仕訳
決算日までに発生した借入金利息600円を、翌期に支払うとします。
(借)支払利息 600円 /(貸)未払利息 600円
支払利息という費用が増えるので借方。将来支払う義務が増えるので、未払利息は貸方です。
未収収益の仕訳
貸付金10,000円、年利6%で、当期に12か月分の利息が発生し、受取りは翌期だとします。
10,000円×6%×12か月÷12か月=600円
決算整理仕訳は次のとおりです。
(借)未収利息 600円 /(貸)受取利息 600円
未収利息という資産が増えるので借方。受取利息という収益が増えるので貸方です。
翌期首に再振替を行う場合は、反対仕訳をします。
(借)受取利息 600円 /(貸)未収利息 600円
迷ったときの判断順
- 当期分はすでに発生しているか
- こちらが払う側か、もらう側か
- 払う側なら費用と未払、もらう側なら未収と収益
- 月数と金額を計算する
「未が付いたらプラス」とだけ覚えると、何を増やすのか分からなくなります。当期分を追加する見越しと覚える方が安全です。
ミニ問題
決算日に、当期分の家賃2,000円が未払いでした。
答え
(借)支払家賃 2,000円 /(貸)未払家賃 2,000円
現金の動きではなく、期間を見る。これが未払費用・未収収益を解く秘訣です。
※勘定科目名は、試験問題の指定に従ってください。



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