減価償却累計額は、固定資産の取得原価を直接消さず、これまで費用にした金額を別に積み上げる科目です。
まずは、この式を覚えてください。
取得原価-減価償却累計額=帳簿価額
なぜ取得原価を残すのか
備品を120,000円で買ったあと、1年使ったからといって取得原価そのものを書き換えると、「いくらで買った資産か」が帳簿から見えにくくなります。
そこで、取得原価は備品勘定に残し、価値の減少分を減価償却累計額へ積み上げます。これが間接法です。
定額法の例
取得原価120,000円、耐用年数5年、残存価額0円、定額法とします。
1年分の減価償却費=120,000円÷5年=24,000円
(借)減価償却費 24,000円 /(貸)減価償却累計額 24,000円
1年後の帳簿価額は次のとおりです。
120,000円-24,000円=96,000円
残存価額が指定されている問題では、問題文の条件を使います。常に取得原価の10%と決めつけないようにしましょう。
期中取得は月割り
年度の途中で取得した場合は、使用した月数分を計算します。
たとえば、年額24,000円で6か月使用した場合:
24,000円×6か月÷12か月=12,000円
間違えやすい点
- 直接法か間接法かを問題文で確認する
- 取得日と決算日から使用月数を数える
- 土地は通常、減価償却しない
- 減価償却費は費用なので借方
- 減価償却累計額は資産のマイナス項目として貸方
ミニ問題
取得原価300,000円、耐用年数5年、残存価額0円の備品を1年間使用しました。
300,000円÷5年=60,000円
(借)減価償却費 60,000円 /(貸)減価償却累計額 60,000円
累計額は「今年の費用」ではなく、「これまで費用にした合計」です。この違いが分かれば、仕訳は迷いにくくなります。



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