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POINT
・売上代金等で受取った消費税。 仮受消費税
・仕入れ等で支払った消費税。 仮払消費税
・消費税は、一時的に預かり・立替えの性質なので、貸借対照表に記載。
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仮払消費税は、資産勘定で、借方(左側)が定位置。
仮受消費税は、負債勘定で、貸方(右側)が定位置
何回でもいいます。勘定科目がどのグループで、どちら側が定位置かを確認。
仮払消費税・仮受消費税とは?
- 仮払消費税:仕入や経費の支払い時に一時的に会社が立て替えている消費税(資産)
- 仮受消費税:売上を計上したときにお客様から預かった消費税(負債)
決算時にこれらを相殺して、残りを税務署に納付します。
ポイントは「消費税は会社の負担ではなく、最終的に消費者が負担する」という点です。
簿記における消費税の考え方
簿記では、消費税を処理する方法として大きく分けて次の2つがあります。
- 税込方式
- 商品やサービスの代金に消費税を含めて仕訳する方法
- シンプルで、簿記3級の問題ではよく使われる
- 例:商品を現金11,000円で仕入れた(税率10%の場合) → 「仕入 11,000 / 現金 11,000」
- 商品やサービスの代金に消費税を含めて仕訳する方法
- 税抜方式
- 消費税を区別して仕訳する方法
- 企業の実務や簿記2級以上でよく使われる
- 「仮払消費税(仕入時)」「仮受消費税(売上時)」という勘定科目を用いて処理する
- 消費税を区別して仕訳する方法
簿記3級では 税込方式を基本 としつつ、場合によっては税抜方式も出題されます。
会計上の注意点
- 簿記3級のテキストや試験では「税込方式」が原則
- 実務や簿記2級以上では「税抜方式(仮払・仮受の処理)」が基本
- 決算整理仕訳では「仮受-仮払」の差額を「未払消費税」や「未収消費税」に振り替える
🔹 簿記3級試験でのよくあるポイント
- 「税込処理です」と書いてあれば、消費税を分けずに処理する
- 「税抜処理です」と書いてあれば、必ず「仮払消費税」「仮受消費税」を使う
- 決算整理で「仮受と仮払の差額をまとめる」問題が出やすい
まとめ
- 消費税=消費者が負担、会社は預かって納めるだけ
- 簿記3級は原則「税込方式」、一部「税抜方式(仮払・仮受消費税)」あり
- 決算整理で差額を精算する流れを理解しておくことが重要
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