決算整理は、会社の1年間の成績と決算日の財産を正しく表示するための最終調整です。
私は経理・財務の実務に20年近く携わっていますが、決算で大切なのは、いきなり仕訳を作らないことです。まず「何を正しい状態に直すのか」を確認します。
決算整理を解く5段階
1. 論点を特定する
- 備品・建物・耐用年数 → 減価償却
- 売掛金残高・設定率 → 貸倒引当金
- 家賃・保険料・利息・月数 → 経過勘定
- 期首商品・期末商品 → 売上原価
- 帳簿残高と実際有高の差 → 現金過不足など
2. 決算整理前残高を確認する
貸倒引当金の現在残高、繰越商品、費用・収益の計上済額などを確認します。ここを飛ばすと、正しい計算をしても仕訳が合いません。
3. 期間を確認する
契約開始日、決算日、支払日、受取日を並べます。経過勘定や減価償却では、月数の数え間違いが仕訳全体に影響します。
4. 金額を計算する
計算式を書き、単位を確認します。暗算で済ませず、計算結果を一度メモする方が安全です。
5. 5分類から仕訳する
資産・負債・純資産・収益・費用のどれが増減したかを考えます。
- 資産・費用の増加は借方
- 負債・純資産・収益の増加は貸方
- 減少は反対側
主要論点
試験中の確認表
- 問題文の勘定科目を使ったか
- 決算整理前残高を見たか
- 月数は合っているか
- 借方合計と貸方合計は一致しているか
- 財務諸表へ正しい金額を反映したか
決算整理に万能な裏ワザはありません。ただし、毎回同じ順番で確認すれば、見落としは減らせます。「論点、残高、期間、計算、仕訳」の順で解いてみてください。
※試験情報と出題範囲は、日本商工会議所の最新情報も確認してください。



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