簿記3級の費用勘定|「お金を払った=費用」ではない

費用 秘訣

費用は、当期の収益を得るために消費したものです。増えたときの定位置は借方(左側)です。

ただし、「お金を払ったら費用」と覚えるのは危険です。備品を買えば資産が増え、借入金を返せば負債が減ります。どちらも現金は減りますが、費用ではありません。

費用かどうかの判断

次の順に考えます。

  1. 何のための支払いか
  2. 当期に消費したものか
  3. 将来も使う資産ではないか
  4. 借金の返済や立替えではないか

代表的な費用

科目 内容
仕入 販売する商品の仕入原価
給料 従業員へ支払う給与
旅費交通費 業務上の交通費・出張費
通信費 電話・郵便・通信回線など
水道光熱費 電気・ガス・水道料金
支払家賃 事務所や店舗の家賃
減価償却費 固定資産の取得原価を使用期間へ配分した額

仕訳例

商品50,000円を現金で仕入れた:

(借)仕入 50,000円 /(貸)現金 50,000円

給料200,000円を普通預金から支払った:

(借)給料 200,000円 /(貸)普通預金 200,000円

現金を払っても費用でない例

備品100,000円を現金で購入した:

(借)備品 100,000円 /(貸)現金 100,000円

借入金50,000円を返済した:

(借)借入金 50,000円 /(貸)現金 50,000円

備品は資産の増加、借入金返済は負債の減少です。

覚え方

費用を「支出」で覚えるより、当期の利益を計算するときに差し引くものと考えます。費用が増えれば借方、取り消しや減少なら貸方です。

勘定科目だけで迷ったときは、まず5分類へ戻りましょう。分類が決まれば、定位置も決まります。

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