費用は、当期の収益を得るために消費したものです。増えたときの定位置は借方(左側)です。
ただし、「お金を払ったら費用」と覚えるのは危険です。備品を買えば資産が増え、借入金を返せば負債が減ります。どちらも現金は減りますが、費用ではありません。
費用かどうかの判断
次の順に考えます。
- 何のための支払いか
- 当期に消費したものか
- 将来も使う資産ではないか
- 借金の返済や立替えではないか
代表的な費用
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 仕入 | 販売する商品の仕入原価 |
| 給料 | 従業員へ支払う給与 |
| 旅費交通費 | 業務上の交通費・出張費 |
| 通信費 | 電話・郵便・通信回線など |
| 水道光熱費 | 電気・ガス・水道料金 |
| 支払家賃 | 事務所や店舗の家賃 |
| 減価償却費 | 固定資産の取得原価を使用期間へ配分した額 |
仕訳例
商品50,000円を現金で仕入れた:
(借)仕入 50,000円 /(貸)現金 50,000円
給料200,000円を普通預金から支払った:
(借)給料 200,000円 /(貸)普通預金 200,000円
現金を払っても費用でない例
備品100,000円を現金で購入した:
(借)備品 100,000円 /(貸)現金 100,000円
借入金50,000円を返済した:
(借)借入金 50,000円 /(貸)現金 50,000円
備品は資産の増加、借入金返済は負債の減少です。
覚え方
費用を「支出」で覚えるより、当期の利益を計算するときに差し引くものと考えます。費用が増えれば借方、取り消しや減少なら貸方です。
勘定科目だけで迷ったときは、まず5分類へ戻りましょう。分類が決まれば、定位置も決まります。



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